丸の内朝大学

伝統学部

「日本の生活美」クラス

日本では古くから、暮らしに根ざした様々な場面で習わしやしきたりが生まれ、季節に寄り添いながら大切にしてきた美しい生活様式が数多くあります。
先祖から受け継がれてきたもの、また知っているようで知らなかったもの、現代においても身近なものなど、時代を超えて、様々な視点から、生活の中の日本の美しいものを集めた「日本の生活美」クラスです。

ひとつひとつが今の私たちの生活の中で繋がり、広がって、美しいと感じる心を一緒に育てていけたらと願っています。
便利な世の中ですが、忙しい日々で見過ごしがちな「生活の中の美しさ」に向き合う。そんな朝の時間をじっくりとお楽しみください

講師
黒田泰三、大高 翔、下中菜穂、吉田真一郎、畑正高、一保堂茶舗スタッフ、山口信博 、鳥居満智栄
日程
全9回(60分) 毎週火曜日 7:30-8:30
場所
学費
39,000円(税込)
定員
33名
申込み受付終了
※申込締切:4月10日の午前0時です。
第1回

4月17日(火) 日本の美・鑑賞入門

講師:黒田泰三

美術を鑑賞することは、日々の生活をいきいきとさせ、人生を豊かにする。従来とは異なる見方をしたり、艶めかしいものや怪奇的な作品を取り上げたりしながら、日本絵画史の豊かさを伝え、美の鑑賞について講じる。

第2回

4月24日(火) 朝の句会?言葉に出会う?

講師:大高 翔

「五・七・五」の17音でなる俳句。俳句にはいつも季節を想う背景がある。今回は、朝をテーマに俳句を詠み、受講生同士で句を鑑賞する。いま一度、言葉に向かい合い、自分に出会う朝の句会を開催する。

第3回

5月15日(火) 大人の自由研究・東北の切り紙「きりこ」を訪ねて

講師:下中菜穂

江戸時代の「紋切り遊び」を起点に、中国の農村や奥三河の神楽、南三陸の正月の切り紙「きりこ」などを講師が訪ねて歩いた映像を見る。手を動かしながら、美しい「かたち」が育まれた地域の暮らしに耳を澄ます。

※はさみとカッターをご用意ください。
第4回

5月22日(火) 日本の自然布

講師:吉田真一郎

江戸の“麻“を中心にした「裂(きれ)のコレクションを教材に、草や木の繊維でつくられた自然布について学ぶ。実際の手触りや匂いを体感しながら、糸から布をつくる技術に触れる。

第5回

5月29日(火)  香りと日本人

講師:畑正高

香が初めて日本の歴史に登場したのは1400年も昔のこと。日本人の繊細な感性が築き上げてきた独自の香りの世界から、四季の移ろいを豊かに感じ、香りで暮らしを彩る楽しさに触れる。

第6回

6月3日(日) 【フィールドワーク】骨董市に出掛けよう!

講師:吉田真一郎

毎月第一日曜日に新井薬師で開催されている骨董市に足を運び、生活の中から生まれ、時代を経てもなお、美しさと新しさを感じさせる古い布を中心とした、「もの」を探索しにいく。

※開催日が日曜日となりますので、ご注意ください。
※交通費は学費に含まれておりません。
※フィールドワーク内の軽食は学費に含まれております。
※詳細については、クラス開始後にお伝えいたします。

第7回

6月5日(火) 季節の新茶を楽しむ

講師:一保堂茶舗スタッフ

その年の天候によって風味が変わる新茶。新茶の味わいを楽しみながら、丸の内にある老舗・京都一保堂茶舗からお茶の淹れ方を学ぶ。爽やかな初夏の朝、季節のお菓子とともに、「今年の味」を楽しむ。

第8回

6月12日(火) 折形入門編

講師:山口信博

折形とは、昔から日本に伝わる包みの礼法。お祝いの際の紙幣包みや、立て替えてもらったお金を返すときの小銭とお札の包み方など、日常生活ですぐ使える折形を通じて、その精神を学ぶ。

第9回

6月19日(火) 季節の和菓子づくり「紫陽花」

講師:鳥居満智栄

和菓子には、季節感を大切にする日本人の感性が詰まっている。知れば知るほど奥が深い和菓子の世界。伝統はそのままに、和でも洋でもない、今の暮らしにすんなりと溶け込むような和菓子を作り、朝の一服を楽しむ。

※エプロン、和ふきん(手ぬぐい)をご用意ください。
申込み受付終了
※申込締切:4月10日の午前0時です。
黒田泰三
(出光美術館 学芸部長)

1954年福岡県生まれ。九州大学文学部卒業。博士(文学)。出光美術館学芸部長、および日本絵画担当学芸員を務める傍ら、女子美術大学、東京芸術大学で講師も勤める。2008年第6回徳川賞(徳川記念財団主催)を受賞。
公式URL : http://www.idemitsu.co.jp/museum/

大高 翔
(俳人)

13才より作句。毎日新聞社 まいまいクラブ「ケータイ写真俳句 」選者などを務める。ライフワークとして、こどもたち向けの俳句指導などを行い、海外でも活動。近著に、句集『キリトリセン』、『親子で楽しむ こども俳句塾』、『恋俳句レッスン』(女優・戸田菜穂氏と共著)、写真集『凛の世界』。
公式URL: http://www.shootaka.jp/

下中菜穂
(造形作家・東京造形大学講師)

江戸時代の「もんきり遊び」を通して「かたち」に込められた祖先の暮しぶりや精神を紹介。「文様を暮らしの中で楽しむ」文化を現代に蘇らせるべく、出版やワークショップ、展覧会など多方面で活動。今も生きている切り紙の文化を研究、フィールドワークし、はかない手仕事を次の世代に手渡すことができればと思っている。著書に『紋切り型』(エクスプランテ)『こども文様ずかん』(平凡社)など。
公式URL : http://www007.upp.so-net.ne.jp/xpl/

吉田真一郎
(近世麻布研究所)

1948年京都生まれ。江戸期の麻布について、繊維検査を行い、各地の博物館や大学等との共同研究により、奈良晒、越後縮、八講布、高宮布等についての糸質の解明を進めている。『日本の自然布(別冊太陽)』(吉岡幸雄、吉田真一郎/平凡社)他、展覧会も多数企画している。今後は、国立民族博物館(4月頃)、十日町博物館(7月から8月)、奈良県立民俗博物館(2013年)にて展覧会及び講演を予定。
公式URL: http://asafu-inst.com/

畑正高
(松栄堂 主人)

1954年京都生まれ。大学卒業後、香老舗「松栄堂」に入社。平成10年、同社代表取締役社長に就任。香文化普及発展のため国内外での講演・文化活動にも意欲的に取り組む。
公式URL : http://www.shoyeido.co.jp/menu.html

一保堂茶舗スタッフ
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一保堂茶舗は享保2年(1717年)創業の京都に本店を構える日本茶専門店。穏やかな香りと上品な甘み、まろやかな味わいが特徴の「京銘茶」を扱い、お茶を販売するだけでなく、茶葉の魅力を伝える教室やイベントも開催。2010年12月にオープンした丸の内店は京都本店以外では唯一の路面店で、喫茶室も併設されている。
公式URL : http://www.ippodo-tea.co.jp/

山口信博
(グラフィックデザイナー・折形デザイン研究所 主宰)

1948年生まれ。2002年より折形を研究する場、折形デザイン研究所主宰。俳句結社「澤」同人、俳号方眼子。主な仕事に、『住まい学大系』(住まいの図書館出版局刊)百巻の装丁がある。著書に『新・包結図説』(折形デザイン研究所刊)、『白の消息』、共著『折る、贈る』、『礼のかたち』(すべて、ラトルズ刊)などがある。
公式URL : http://www.origata.com/

鳥居満智栄
(創作和菓子研究家)

創作和菓子教室アンネルネ・マチエル主宰。 現在は、新しい和菓子屋の企画開発や、お店のデザート企画、企業イベント等の和菓子教室、和菓子製作、広告等の撮影用和菓子製作など、幅広く活動の場を広げている。著書に『恋する和菓子』(じゃこめてい出版刊)、『おうちで作る和菓子レシピ12か月』(淡交社)など多数。
公式URL : http://members3.jcom.home.ne.jp/cookie.dream/anerner/

コース名

[伝統学部]
「日本の生活美」クラス

講師:黒田泰三、大高 翔、下中菜穂、吉田真一郎、畑正高、一保堂茶舗スタッフ、山口信博 、鳥居満智栄

実施: good mornings株式会社

日程
毎週火曜日 7:30-8:30
学費
全9回(60分) 39,000円(税込)
お支払方法
クレジットカード
キャンパス
定員
33名
備考
※筆記用具など
※第3回:はさみ、カッター
※第8回:エプロン、和ふきん(手ぬぐい)
お問合せ
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申込み受付終了
※申込締切:4月10日の午前0時です。