ビジネス哲学クラス
真剣に語り合いたい丸の内ビジネスパーソンによる白熱教室
熾烈な市場競争を勝ち抜かなければならないビジネスパーソンにとって、政治や公共的なものはあまり身近なものではなかったため、メディアの一面的な情報を批判することはあっても、深く考える機会はあまりなかったのではないでしょうか。
そのような中、私たちは未曾有の震災に遭い、経済的合理性だけでは判断できない経験をしました。
今、時代は私たちに経済的合理性だけではない新たな判断軸を求めています。
本講座では、オリンパス事件やTPP問題、消費税など時事的問題も取り上げながら、ソクラテスの時代から培われてきた「対話」という手法を通じ、自らの判断力や意見に磨きをかけていきます。
- 第1回
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4月20日(金) 今注目されている「公共哲学」とは何か?(功利主義、リベラリズム、コミュニタリアニズムなど)
講師:小林正弥
空前の話題を読んだハーバード大学のマイケル・サンデル氏による「白熱教室」で注目を集めている「公共哲学」の中心的な考え方である「3つの正義論」について解説する。
- 第2回
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4月27日(金) 坂本龍馬の脱藩は道徳的に正しい行為であったか?
講師:木下征彦
日本近代化の立て役者である坂本龍馬は、生まれ故郷の土佐藩を脱藩して活動した。当時、脱藩は規則違反であり死罪であった。規則違反をしてでも結果がよければそれは正しい行いなのか?を考える。
- 第3回
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5月11日(金) 不正をしている社長を見つけたら、あなたは内部告発しますか?
講師:小林正弥
オリンパス事件では、英国人社長の告発により問題が明るみに出たが、解雇された社長の復帰はならず「正義」が敗北したようにも見える。また、プロ野球界でも球団代表と会長の争いが話題に。これらをどう考えるか?
- 第4回
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5月25日(金) 何でも自由化すればいいのだろうか?
講師:小林正弥
野田政権はTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉への参加を決めた。経済界は賛成しているのに対し、農業などの観点からの反対も多い。この問題を、正義という観点から考えると、どのようになるだろうか?
- 第5回
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6月8日(金) 消費税の引き上げ、あなたは納得できる?
講師:小林正弥
野田政権は内閣の命運をかけて消費税を引き上げる方針を決定。これは財政再建という課題に応えるためであるが、福祉などの再分配問題とも大きく関係している。私たちの生活に密接に関わるこの問題、どう考えるか?
- 第6回
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6月22日(金) 会社はお金を稼ぐためだけの場所ですか?
講師:木下征彦
「絆」や「つながり」が見直されているが、従来の日本型経営では会社が担っていた役割ではないか?近年アメリカ型経営を導入しようという動きが強い中で失われつつある、ビジネスとコミュニティとの関係を議論する。
- 第7回
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6月29日(金) これからのリーダーに求められる哲学とは?
講師:小林正弥
ここまでの授業を通して、自分の哲学、公共における哲学の必要性を理解しているはず。これまでの内容を振り返りながら、先が見えない時代だからこそリーダーにとって必要な"洞察力"を身につける。
- 小林正弥
(千葉大学教授)
東京大学法学部助手を経て、2006年より千葉大学大学院人文社会科学研究科教授。公共哲学・コミュニタリアニズムの研究を通じ、ハーバード大学のマイケル・サンデルと交流をもち、2010年4月から7月に放映されたNHK教育テレビ「ハーバード白熱教室」で解説者を務める。著書に『サンデルの政治哲学-<正義>とは何か』(平凡社新書)ほか多数。 最近ではフジテレビ「めざましどようび」のコメンテーターとしても活躍中。
- 木下征彦
(千葉大学特別研究員)
1975年生まれ。日本大学文理学部社会学科助手・助教を経て、2011年より千葉大学大学院人文社会科学研究科特別研究員。千葉大学・日本大学にて非常勤講師を勤める。社会学・政治哲学のアプローチによるコミュニティ研究に携わる。小林正弥教授の対話型講義のスタッフの一員としてティーチング・フェローとして参加し、講義を支えるゼミナールを担当している。著書に『行為・構造・文化の社会学』(学文社)などがある。
- コース名
[丸の内学部]
ビジネス哲学クラス 真剣に語り合いたい丸の内ビジネスパーソンによる白熱教室講師:小林正弥、木下征彦
実施: 株式会社umari
- 日程
- 毎週金曜日 7:30-8:30
- 学費
- 全7回(60分) 33,000円(税込)
- お支払方法
- クレジットカード
- キャンパス
- 定員
- 40名
- 備考
- 筆記用具など
- お問合せ
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