丸の内朝大学

地域学部

奄美をつむぐ手仕事クラス
~島の伝統に染まる「味・音・布」~

私たちは、技術の進歩によって安価で大量なモノに囲まれた効率的な生活を送っています。奄美群島の人々が暮らしのなかで受け継いできた手仕事。手間を惜しまず丁寧にモノづくりする姿勢から、現代に生きる私たちも学ぶべきことが見えてきます。その技を知り、味わい、音に耳を傾けていると、いつのまにか心も染まって島色に。奄美大島から船で海を渡り、たどり着く秘境「加計呂麻島」では、特別な手仕事体験が待っています。

講師
町健次郎、和泉和香、菊凛太郎、土岐宏大、牧岡奈美、金井志人 、佐田亜矢、永田明正、水野康次郎
日程
全6回(60分) 木曜日 7:15-8:15
場所
大手門タワー・JXビル1F 「3×3 Lab Future サロン」
学費等
学費:23,000円(税込)
事務手数料:1,350円(税込)
合計金額
24,350円(税込)
定員
25名
申込み受付終了
※申込締切:10月24日の午前0時です。
第1回

10月26日(金) 奄美の衣食住をめぐる旅へ

講師:町健次郎

亜熱帯の島々「奄美群島」。今年は大河ドラマでも取り上げられ、独特の文化や風習が注目された。歴史的背景を踏まえつつ、奄美の暮らしについて分かりやすく説明。

第2回

10月27日(土) 【週末開催】ヘルシー乳酸発酵飲料「ミキ」作り

講師:和泉和香、町健次郎

奄美の伝統的な行事や神祭りに登場する「ミキ」。儀式だけでなく、日常的にもよく飲まれる、島人にとってのソウルドリンク。作り方を学んで自宅でも気軽に作れるようになろう!

  • 土曜日開催。
  • 会場は、大手門タワー・JXビル1F 「3×3 Lab Future サロン」となります。
  • 現地集合(10:00)・解散(12:00)予定。
  • エプロンをご持参ください。
  • 作ったミキはお持ち帰りいただきます。
  • 授業終了後、希望者でランチ懇親会を予定しています。
  • 雨天決行。荒天の場合は中止となります。
  • 詳細はクラス内にてご案内します。
第3回

11月1日(木) 未来につなぐ芭蕉布

講師:菊凛太郎

原料である糸芭蕉の栽培から繊維取り、糸績み、織り上げるまで全工程を手作業で行う「芭蕉布」づくり。手仕事が消えゆく中、島の文化を未来に伝えるために創設された「与論民族村」での取り組みを紹介。

第4回

11月10日(土) 【フィールドワーク①】島唄を聞きながら「手仕事」に思いを馳せる

講師:牧岡奈美、土岐宏大

奄美の人は楽しいときも悲しいときもその気持ちを島唄に乗せて表現してきた。手仕事にまつわる唄を聞きながら、奄美人の心の触れるひと時。

  • 土曜日開催。
  • 会場は、東京近郊のレストランとなります。奄美の郷土料理、飲物(黒糖焼酎、ソフトドリンクなど)つき。
  • 現地集合(18:30)・解散(21:00)予定。
  • 費用は学費に含まれています。
  • 雨天決行。荒天の場合は中止となります。
  • 詳細はクラス内にてご案内します。
第5回

11月15日(木) 伝統産業に新しい風を

講師:金井志人

伝統工芸や和装業界の市場が縮小する中で、国内海外のアパレルブランドから厚い信頼と様々な相談が寄せられる金井工芸。伝統的な泥染めの技法を受け継ぎつつ常に新しいことに挑戦し未来を切り開く、その思いを聞く。

第6回

11月23日(金)~11月25日(日) 【フィールドワーク②】手仕事と絶景を楽しむ旅 in 加計呂麻島

講師:佐田亜矢、金井志人、永田明正、水野康次郎

島の植物を使った草木染め、糸芭蕉からの糸取り、素朴な味わいの竹の籠作りにも挑戦。奄美の原風景を残す「加計呂麻島」での滞在は、優しい波音とともに心ゆさぶる思い出になること間違いなし。

  • 金・土・日曜日の2泊3日開催。
  • 奄美大島空港集合(11/23(金・祝)11:30)・解散(11/25(日)14:30)予定。
  • 往路は、羽田空港から、伊丹空港経由、もしくは鹿児島空港経由で奄美大島空港への便がございます。
    • ・JAL103東京(羽田) 07:30→大阪(伊丹) 08:40
    •  JAL2465大阪(伊丹)09:05→奄美大島10:55到着
    • ・JAL641東京(羽田) 06:25→鹿児島 08:20
    •  JAL3727鹿児島10:10→奄美大島11:10到着
  • 復路は、羽田空港への直行便のほか、鹿児島空港経由、福岡空港経由などがございます。
  • 前泊、後泊をされる場合には、JALダイナミックパッケージやバニラエアをお使いいただくことも可能です。
  • 飛行機の手配は各自でお願いいたします。
  • 現地までの交通費は学費に含まれていません。
  • 現地での宿泊費、飲食費等(30,000円程度)は別途徴収します。
  • 雨天決行。荒天の場合は中止となります。
  • 詳細はクラス内にてご案内します。
申込み受付終了
※申込締切:10月24日の午前0時です。
町健次郎
(瀬戸内町立図書館・郷土館 学芸員)

与論島出身。2012年、論文「奄美大島開闢神話の民俗学的研究」で博士号を取得(琉球大学)。奄美大島在住の民俗学研究者。南九州から沖縄までを視野に入れつつ、奄美群島の民俗文化を探求している。NHK「ブラタモリ奄美編」や「日曜美術館」で解説役を務めている。

和泉和香
(ミキ作り指導)

1977年奄美大島生まれ。玉川学園女子短期大学教養科にて主に民俗学を専攻。卒業後帰島し、島内の企業に勤める。2004年、結婚を機に大和村に移住する。仕事のかたわら、村の社会体育・産業振興・福祉・伝統文化継承等に参画。2016年、母方のノロ神を引き継ぎ、新暦と旧暦を行き来する生活を送っている。

菊凛太郎
(与論民俗村 学芸員)

家族が「与論民俗村」という民俗資料館を営んでいたこともあり、幼い頃から島の歴史や文化に触れて育つ。高校卒業後は、茨城県の筑波大学に進学し民俗学を専攻。学芸員資格を取得した後、同県の土浦市立博物館で非常勤職員として勤務。帰島後は、家業を継ぎ、来館者のガイドや民俗資料の整理、与論の民俗について研究している。

土岐宏大
(シンガーソングライター)

南北2000kmを渡る蝶「アサギマダラ」や、空港滑走路周辺に咲き続け、平和を願う花として大切にされている「特攻花」そして、出身集落である「中里」にしかない奇祭「そうめんガブー」等、喜界島ならではの文化や歴史をモチーフに曲を手がけ、歌で喜界島を伝えている。主に鹿児島県内や関西方面での音楽活動を行ない、その他にもMBCラジオ「あまみじかん」のパーソナリティとして、喜界島のみならず、奄美の音楽や情報を発信し続けている。

牧岡奈美
(歌手)

喜界島赤連集落生まれ。18歳の時に奄美民謡大会で最高賞の大賞を受賞。鹿児島県民謡王座決定戦大会で3年連続優勝し、名人位を受賞。『うふくんでーた』でソロ・デビューし、現在は歌手としてシマ唄やオリジナル曲などを披露している。

金井志人
(染色家)

1979年 奄美大島生まれ。本場奄美大島紬の泥染めを担う金井工芸。
泥染めをはじめとする天然染色に携わりながら新しいジャンルへの取り組みも行っている。伝統的な技法を新しい目線で取り入れる姿勢が多くのアーティストからも支持されている染色家。今年2月にはオランダにて奄美史上初の海外での泥染めワークショップを敢行した。現在多くのファッションブランドから届く染めの要望に応えている。http://www.kanaikougei.com

佐田亜矢
(染織家)

神奈川県出身、加計呂麻島Iターン8年目。自然に寄り添う暮らしを求めて、たどり着いた加計呂麻島。大島紬織工を経て、加計呂麻島産芭蕉布を栽培から、糸芭蕉の繊維採り、そして織りまで、現代に沿った糸芭蕉のモノ作り【自然布処ののや】として活動。加計呂麻島在住のモノ作り人たちと、休校中の小学校を利用して【かけろま手しごと工房】を主催、様々なworkshopや展示を開催している。

永田明正
(竹細工名人)

加計呂麻島の勢里(せり)集落出身。10代後半から竹細工をはじめる。奄美大島では昔から色々な民具が人々の手によって作られてきた。その中でも、芋や貝などを入れて、頭に紐をかけて背中で運ぶ竹籠を特に「テル」と言う。テルを作ることができる人がほとんどいなくなってしまった現在では、貴重な作り手。

水野康次郎
(自然&文化研究者)

石川県出身。2000年にウミガメの調査で奄美大島に移住。その後も本土や海外、島を行ったり来たりしながら2011年に完全移住。現在、昼は調査や雑多な活動をぷらぷらしながら、夜は「ばんめしやぽっち」を営業中。

コース名

[地域学部]
奄美をつむぐ手仕事クラス ~島の伝統に染まる「味・音・布」~

講師:町健次郎、和泉和香、菊凛太郎、土岐宏大、牧岡奈美、金井志人 、佐田亜矢、永田明正、水野康次郎

実施: 一般社団法人奄美群島観光物産協会(ぐーんと奄美)

日程
木曜日 7:15-8:15
学費等
全6回(60分)
学費:23,000円(税込)
事務手数料:1,350円(税込)
合計金額
24,350円(税込)
お支払方法
クレジットカード
キャンパス
大手門タワー・JXビル1F 「3×3 Lab Future サロン」
定員
25名
備考
  • 週末フィールドワークあり。
  • 週末開催あり。
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申込み受付終了
※申込締切:10月24日の午前0時です。